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報告書

Solution for a window coating problem developed in the JT-60U Thomson scattering system

吉田 英俊; 内藤 磨; 波多江 仰紀; 長島 章

JAERI-Research 96-062, 25 Pages, 1996/11

JAERI-Research-96-062.pdf:1.17MB

高電子温度の核融合プラズマを正確に測定するため、JT-60Uトムソン散乱測定装置において観測窓の汚れ問題を解決する2つの方法を開発した。第1の方法は、蒸着膜の減衰係数を既知として観測窓を真空容器に取付けた状態でその透過率を推定する方法である。第2の方法は、同じくレーザブローオフで膜を窓から除去する方法である。広範で系統的な調査から、レーザブローオフによる透過率回復に上限をみとめたが、それでも10keV以下の高温プラズマに対して、除去後は測定上の系統誤差を電子温度及び密度共に3%以下にできることを示した。レーザブローオフ前後で蒸着膜の減衰係数自身に変化が無いことを検証し、第1の方法との併用も可能であることを示した。両方法の相補的な活用で観測窓の汚れ問題に対する長期的な測定信頼性と充分な測定精度の確保ができるものと期待される。

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